防災についてちょっと"思うこと"と"調べたこと"があったので、したためます。
あくまで私の意見であり、私が調べた内容の備忘録です。

2022年3月16日(水)23時36分ごろに福島県沖の深さ57kmを震源としてM7.4の地震が発生しました。

今回の地震は関東在住の人にとって、これまでの地震と大きく違った点がありました。

東京電力管内 【大規模停電】 です。


地震発生時、私の住む川崎市も震度4を観測してグラグラと大きく揺れました。

その際ドコモの『エリアメール』、Yahooの『防災アプリ』でも地震の通知は来ませんでした
※後に調べたところ気象庁が対象にしていなかったようです。


揺れを感じて直ぐにテレビを付け、NHKを確認。

地震発生からしばらくは津波や原発に対してのみ言及されていましたが、NHKでは0:020:20にそれぞれ「 東電管内の208万件で大規模停電が発生している 」と一言報じられました。

幸い私の住む地域では停電は生じていませんでした。

Twitterを見ていると有識者からは0:00頃には停電の発生が伝えられ、次第に『UFR』や『 周波数低下リレー』というワードがつぶやかれていました。



それら有識者の"つぶやき"からまもなく、それを裏付けるように東電からも「UFRによる停電が発生している」とTwitterで通知が行われます。

東京電力パワーグリッドのホームページを見ると、17日(木)0:20ごろの東京・神奈川の停電発生状況は下記の状況。
2022.03.16
2022.03.16(2)
東電管内でも一気に停電したわけでは無く、"停電している所"と"していない所"があったようです。

この時初めて「周波数低下リレー(UFR)」という言葉を知りました。

テレビで「周波数低下リレー」について報道なり説明なりがされるのを待っていたのですが、残念ながら私が観た限り全く触れられることはありませんでした。
2022-03-16 (17)
テレビのチャンネルをNHK以外に変えても「〇〇の交差点で信号機が止まってます」とか「〇〇区は停電していますが△△区は停電していません」とか、ただただ混乱している様を映すのみ。
2022-03-16 (18)

17日(木)1:00過ぎのニュースですが「なぜ停電しているのか徹底的に究明して欲しい」と言ってます。



前述のTwitterの情報から「周波数低下リレー」について調べ、そもそもの仕組みと
*2021年にも95万件の同様の停電が起きていたこと
*その際3時間程度で復旧したこと
を知りました。

そして実際、停電が解消されたのは17日(木)の3:00ごろでした。




正直、被災時に重要な情報を伝達すべき"メディア"がインフラの要である『電力網』について理解しておらず、有事に正確な情報を出せないということにちょっとガッカリしました。

翌朝以降、テレビでもようやく「周波数低下リレー」について報じられました。
概ねTwitterや資エネ庁がネットに上げている情報の通りです。
2022-03-17 (9)
2022-03-17 (16)
2022-03-17 (10)
2022-03-17 (11)
2022-03-17 (12)
2022-03-17 (15)
2022-03-17 (14)
※3月17日のスーパーJチャンネルより(動画のリンクが無くなってました)

では「周波数低下リレー」が必要となったインシデントとして何が発生したのか?

これについて気になって調べました。

地震の発生により火力発電所が14基停止水力発電24か所停止太陽光発電も3か所自動停止し、そこから順次復旧していったそうです。

しかし、火力発電所6か所については以下の通り3月22日時点でも復旧できなかったとのこと。
2022.03.20
※参照元: https://www.occto.or.jp/iinkai/chouseiryoku/2021/files/chousei_71_fukushimaokijishin.pdf


この火力発電所6か所の停止が3月22日に発令された初の「 電力需給ひっ迫警報 」の原因の一つになりました。


最近やたらと地震が多いです。
関東や東北に限らず、京都南部等、全国的に地震が多く発生している印象があります。

やはり日頃から災害に備え、冷静に自分で情報を収集するしかないと実感した出来事でした。


【参照元】
<Wiki>


<経済産業省 資源エネルギー庁>




<電力広域的運営推進機関>
福島県沖の地震(2022年3月16日)により停止中の発電機の状況について